AIにおけるプロンプトとは?文章を作成するコツもご紹介

AIツールを使うにあたり「プロンプト」という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。プロンプトは日本語で「促すもの」を意味し、AIに対する指示文のことを指します。より的確な回答を得たい場合は、明確で具体的なプロンプトを作ることが重要です。 本記事では、AIが理解しやすいプロンプトや文章を作成する際のコツを解説します。AIツールの使い方に課題を感じている方は、ぜひ参考にしてください。


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AIにおけるプロンプトとは?

プロンプトとは、AIとの対話において、ユーザーが入力する指示や質問のことです。AIがユーザーの要求や問いに対して適切な応答や結果を生成するためには、具体的なプロンプトが必要です。

不適切な質問をすると、望んでいない結果や誤った情報が生成されてしまうおそれがあります。精度の高い回答をスピーディーに得るためには、プロンプトの作成方法を押さえておくと良いでしょう。

AIが理解できるプロンプト

AIが理解できる主なプロンプトとして、以下の3つがあげられます。

・日常会話
・創作活動
・情報提供

AIが理解できるプロンプトを使用することで、求めている回答を得られるでしょう。

例文を交えて詳しく解説します。

日常会話

対話式のAIツールの場合、挨拶や日常会話が可能です。高性能のAIチャットツールでは、さまざまな国・地域の言語に対応しているため、翻訳機能としても使用できます。

日常会話で使えるプロンプトの例は、以下の通りです。

・今日1日休みです。休みの日のスケジュールを立ててください。
・2人でも盛り上がれるおすすめのゲームを教えてください。
・喉の調子が悪いです。対処法を教えてください。

このように幅広いテーマに対して、解答できることがAIツールの強みです。もちろん、「おはようございます」や「こんにちは」の挨拶だけでも、自然に挨拶を返してくれます。

日常会話は難しいプロンプトを用意する必要がないため、AIツールと楽しくコミュニケーションを取れます。

創作活動

AIツールは、歌詞や小説、詩、画像、楽曲などあらゆる創作活動ができます。ユーザーが指示をすると、数十秒ほどで指示した内容の回答をもらえます。

創作活動で使えるプロンプトの例は、以下の通りです。

・戦国時代をモチーフにした小説を作成してください。
・20代の若者に受け入れられやすそうな楽曲のアドバイスをください。
・課題で提出する詩はどんな内容が良いですか?

このようにAIにプロンプトを送るだけで、簡単に創作活動が行えます。ただし、品質を求める場合は、適切なプロンプトを入力するスキルが必要です。

情報提供

AIツールを使えば、さまざまな情報を得られます。最近では、広く知られている知識だけではなく、専門性の高い知識を学んでいるツールもあります。

情報提供のときに使えるプロンプトの例は、以下の通りです。

・運動をする重要性を教えてください。
・なぜ、企業はSDGsに取り組む必要があるのかを教えてください。
・リモートワークのメリットとデメリットを教えてください。
・大分県に旅行へ行きます。おすすめスポットを教えてください。

上記のように「〇〇を教えてください」と質問すると解答が得られます。

ただしAIの学習情報には期限があります。たとえばChatGPT(GPT-3.5)は2021年9月までの情報を学習データとして使用しているといわれています。

そのためAIの回答が最新情報に基づいたものとは限りません。

AIツールから収集する情報は事実確認が必要です。

プロンプトで文章を作成する際の5つのコツ

プロンプトで文章を作成する際は、下記の5つのコツを意識して行ってみると良いでしょう。

・具体的な要望を記載する
・詳しく質問をする
・回答しやすい質問をする
・ペルソナを設定する
・質問を重ねる

コツを押さえることで、より効果的にAIツールを使いこなせます。

ChatGPTのプロンプトについて知りたい方は下記の記事もチェックしてみてください。
10月制作「№4_chatgpt プロンプト」

具体的に要望を記載する

AIツールに質問する際は、具体的な要望を交えたほうが、精度の高い回答が返ってきやすいです。

例えば質問の内容を「コラムを考えて」ではなく、「20代の女性向けで夏にふさわしいファッションコラムの企画を考えて」と具体的な質問をしたほうが、より良い回答が得られます。

具体的な質問をする際は、5W1Hを活用して、「誰が・どのように・いつ・どこで」という詳細な情報を加えてみるのがポイントです。

詳しく質問する

特定の時期や場所などについて知りたい場合は、具体的な内容を伝えることで知りたい情報を回答してもらいやすくなります。

例えば「2000年代に流行ったファッションは?」と質問すると、2000年代の人気だったファッションや、その時期のトレンドなど詳細な情報に基づいた回答をしてもらえます。

「〇〇を教えて」ではなく、「××時代の〇〇を教えて」のように、一言情報を加えるだけで、より求めている回答に近づけます。

詳しい質問をすることが苦手な方は、普段の対人コミュニケーションを意識して、どうやったら求めている回答が得られるかを考えて質問すると良いでしょう。

回答しやすい質問をする

回答の形式を自由にしすぎると、求めている回答が得られない場合があります。そのため、リストや要約などどのような形で答えて欲しいかを指定することで、期待通りの答えが返ってきやすくなります。

ただし、最も答えやすい回答である「はい」か「いいえ」になる質問は避けましょう。単純な質問の場合、詳細な情報を提供できる生成AIの強みを活かせなくなります。

ペルソナを設定する

生成AIでは、ペルソナを設定してその人になりきった回答をもらえます。例えば、太宰治や夏目漱石などの小説家や仕事のクライアントなど、特定のタイプになりきって回答ができます。

また、Web記事やコラムを作成したい方は、ペルソナをAIに伝えることで、ペルソナに合わせた文章を生成してもらえます。「30代既婚者男性が家族とうまくコミュニケーションをとるコツ」や「20代女性のOLに効率的な貯金方法」のように年齢、性別、特徴をペルソナとして具体的に伝えましょう。

質問を重ねる

最初の回答が不十分であったり、答えが不足していたりする場合は、「もう少し詳しく教えてください」と質問することで、詳しい情報を得られます。

それでも必要な情報が得られない場合は、質問の言い方を変えて何度か試すことで、一番良い答えを見つけられるでしょう。

まとめ

 

AIツールはユーザーのプロンプトの質によって、回答の良し悪しが左右されます。そのため、AIツールに適したプロンプトの書き方を身につける必要があります。

プロンプトで指示を出す際は、具体性のある質問を意識することで、AIから求めている回答が得られるようになります。

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※この記事は、2023年11月時点での情報です。