AIでアイコンを作成できるツール・アプリ11選!

生成系AIを活用するとアイコンを手軽に生成できるほか、デザイン案を提示させることもできます。オリジナルのアイコンが欲しいという方は生成系AIを活用するのもひとつの手です。 ただし著作権などの観点から利用する際は注意が必要です。 今回はアイコンを作成できる生成系AIツール・アプリや利用する際の注意点について解説します。


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アイコンを作成できる生成系AIツール8選

生成系AIツールを利用すればアイコンを短時間で作成できます。

まずはPCでアイコンを作成できる生成系AIツールを紹介します。

彩ちゃん

顔イラストメーカーAI「彩ちゃん」は、オリジナルの顔イラストを生成できるAIツールです。ディープラーニングによって学習したデータから、100万種類以上のイラストを生成します。

独自のニューラルネットワーク(※)を構築しているため新しいオリジナルのアイコンを作成できるのが特徴です。

好みのイラストを選択すると0.1秒でアイコンが生成できます。

価格は下記の通りです。

プラン エントリープラン ライトプラン

スタンダードプラン

プロプラン

ウルトラプラン

メガプラン

価格 無料 4,800円~/月

 

29,700円~/月
生成枚数 1000枚まで/月 10万枚まで/月 枚数無制限

※ニューラルネットワーク…機械学習モデルのひとつ。人間の脳の神経回路網を模した方法でデータを処理するように学習させる手法のこと。

VanceAI

AI画像加工サイト「VanceAI」は何百万の画像データでトレーニングされたAIモデルを搭載しています。

VanceAIが提供するアイコンメーカーは下記の2つです。

・VanceAI 描画
参考画像やテキストに基づいたイラストを生成するアバター生成ツールです。最大16種類のアートスタイルがあり、入力したデータに合ったアバターを生成します。

・VanceAI 写真イラスト化
写真をさまざまなテイストのイラストに変換するAIツールです。ポートレートや自撮り写真をアイコンに変換できます。

VanceAIのオンラインサービスはポイントを購入して画像を生成する仕組みです。価格は下記の通りです。

ポイント 100 200 500 1,000
価格 650円 1,032円 1,682円 2,450円

※1ポイント=1画像

Waifu Labs

AIツール「Waifu Labs」はアニメ風のアイコンを生成できるAIツールです。好みや特徴などを指定するだけで、オリジナルのキャラクターイラストを生成できます。

Waifu Labsは敵対的生成ネットワーク(Genera tive Adversarial Networks:GAN)という技術を採用しています。敵対的生成ネットワークは2つのニューラルネットワークが敵対するように学習する生成モデルのひとつで、存在しないデータを生成したり学習したデータの特徴に基づいて出力したりできます。

Waifu Labsはアカウント不要で何回でも画像生成が可能です。作成したイラストはモバイルゲーム「Arrowmancer」のキャラクター生成にも使えます。

Toonify!

Toonify!は顔写真をAI技術でディズニー風のイラストに変えるAIアイコン生成ツールです。敵対的生成ネットワーク(※)を採用し、アニメ映画のキャラクターを学習しています。

真正面から顔が写っている写真をアップロードして年齢や笑顔、感情、目のサイズなど を調整するとディズニーキャラクター風のアイコンに仕上がります。

Toonify!は無料で利用可能です。

※敵対的生成ネットワーク…2つのニューラルネットワークが敵対するように学習する生成モデルのひとつ。存在しないデータを生成したり学習したデータの特徴に基づいて出力したりできる。

Designs.ai

画像生成ツール「Designs.ai」の機能を活用してオリジナルのアイコンを生成できます。

Designs.aiで利用できるアイコン生成機能は下記の2つです。

・Face Swapper
顔写真と好みのシーンをアップロードするだけで2つの画像を統合したアイコンが生成できます。

・Logomaker
ブランド情報と好みを入力するだけでロゴを生成できます。数千万種類のバリエーション豊富なアイデアからAIがわずか数秒で好みに合ったロゴを生成します。

利用料金は下記の通りです。

プラン Basic Pro Enterprise
月額料金 42,000円

※月契約の場合

Wix ロゴメーカー

AIツール「WIX」のロゴメーカーはビジネス利用に最適なロゴを自動で生成します。

ブランド名や業種・業界、デザインスタイルを選択するとAIが自動でフォントや配色を提案するためオリジナルロゴを作成したい方におすすめです。色やパターンなどは自由にカスタマイズできるため、好みのデザインに仕上がります。

利用料金は下記の通りです。

プラン フリー プレミアム
月額料金 無料 1,200円~

※商用利用権を含む画像のダウンロードはプレミアムプランの契約が必要

Brandmark

AIロゴデザインツール「Brandmark」ではユニークなロゴを生成できます。SNSのプロフィールアイコンに利用できる画像も生成可能です。

ブランド名、ブランドキーワード、カラースタイルを入力するだけで何千ものデザインに基づいたオリジナルのアイコンが完成します。

またアイコンは簡単に編集・カスタマイズでき、SVGやEPS、PNG、PDFなどの主要な拡張子にエクスポートできます。

利用料金は下記の通りです。

 

プラン Basic Designer Enterprise
料金 25ドル 65ドル 175ドル

※買い切り型

Crypko(クリプコ)

オンラインサービス「Crypko」ではアニメキャラクターを自動生成できます。敵対的生成ネットワーク技術(※)を活用し、高品質な2Dキャラクターのアイコンを生成します。

編集機能で髪型や目の色、アクセサリーなどをカスタマイズできるため、好みのアイコンに仕上げることが可能です。

新機能のCrypkoトラベル機能を使えば、世界中のさまざまなスポットの写真にアイコンを合成し、旅をしているような写真にもできます。

利用料金は下記の通りです。

プラン フリーミアム スターター スタンダード プレミアム
月額料金 無料 480円 980円 4,980円

※定期購入の場合

※敵対的生成ネットワーク…2つのニューラルネットワークが敵対するように学習する生成モデルのひとつ。存在しないデータを生成したり学習したデータの特徴に基づいて出力したりできる。

アイコンを作成できる生成系AIアプリ3選

次にスマートフォンで利用できる生成系AIアプリを紹介します。

YouCam Perfect

写真加工アプリ「YouCam Perfect」はAIアバターやAI似顔絵を簡単に作成できる機能が利用できます。

・AIマジックアバター機能
複数枚の顔写真をアップロードするとAIが顔の特徴を分析し、自分に似たアバターを生成します。

・AIイラスト機能
写真をアップロードするだけでハイクオリティな似顔絵の作成が可能です。生成したアイコンはフィルターや背景を追加して、おしゃれな作品に仕上げることができます。

AIアバター機能は有料プラン、AIイラスト機能は無料プランで利用可能です。

有料プランの料金は下記の通りです。

期間 1か月 3か月 12か月
料金 350円 780円 2,000円

EPIK

写真編集アプリ「EPIK」はアメリカの学生をイメージさせるアイコンを生成できます。

AIイヤーブック機能でさまざまな表情や角度で撮影した自画像をアップロードすると、オリジナルのアバター画像が完成します。

アメリカの卒アル風や海外の優等生風、海外ドラマの主人公風など好みのイメージで作ることも可能です。

基本機能は無料ですが、イヤーブック機能を利用するには有料プランに加入する必要があります。

有料プランの料金は下記の通りです。

プラン 年更新 月更新 週更新
料金 3,500円/年 500円/月 120円/週

ToonMe

アバターメーカー「ToonMe」は写真から簡単に似顔絵アイコンを生成できます。

スマートフォン内のフォトアルバムから写真を選ぶだけで、リアルな油絵やスケッチ風 のAIアイコンを生成できます。

ToonMeは3日間のトライアル期間がありますが、その後の利用は有料プラン(ToonMePRO)への切り替えが必要です。

なお、ToonMePROではエフェクト、フィルター、スタイルなどの加工機能をすべて利用可能です。

有料プランの料金は下記の通りです。

プラン 年更新 月更新
料金 2,700円/年 550円/月

生成系AIで作成したアイコンを利用する際の注意点

生成系AIツール・アプリを利用すればアイコンを短時間で作成できます。

ただし無断で利用すると法律違反になるおそれがあります。利用の際は下記の注意点を押さえておきましょう。

商用利用が可能かチェックする

生成系AIで作成したアイコンを法人が利用する場合は商用利用が許可されているかを事前に確認することが重要です。

商用利用不可のツール・アプリで作成したアイコンは営利目的で使用できません。

商用利用には下記のような例が該当します。

・画像の素材を利用して商品をデザイン、販売する
・名刺のデザインに使用する
・プレゼン資料や提案資料に使用する
・広告収入が得られるサイトに掲載する

事前に必ず利用する生成系AIツール・アプリの規約を確認しましょう。

著作権侵害にならないかチェックする

AIで作成したアイコンがほかの作品を模倣していないかを確認しましょう。例えば有名なキャラクターやアートワークを模倣したアイコンを利用することは著作権侵害に当たります。

また企業が自社のブランディングやマーケティング目的で使用するアイコンが他社の著作権を侵害している場合は、損害賠償請求を受けるリスクがあります。

他社の商標や著作物と酷似していないかを弁護士などに依頼して事前に確認しましょう。

関連記事:「AIが著作権を侵害するケースとは?ビジネス利用で知っておきたい注意点

まとめ

AIを活用したアイコン作成ツール・アプリを11個紹介しました。生成系AIを活用すると手軽にアイコンを作成することが可能です。

ただし利用の際は必ず利用規約を確認しましょう。運営が意図しない方法で利用した場合、著作権法に抵触したり損害賠償を請求されたりするおそれがあります。

不安な場合は弁護士などに相談することをおすすめします。

今回解説した内容を参考に、希望に合った生成系AIツール・アプリを選びましょう。